Vitalを使ってみて思ったことと最近の理解したことを。
Vital - Spectral Warping Wavetable Synth https://vital.audio/
使ってみた
Vitalの無料版をインストールして使ってみましたが、基本的にフリー版ジェネリックSerum(プラスα)の改良という感じで、今後DTMを初めて、EDM方面とかとりあえずシンセ系の音楽をやるというのなら非常に良いものなのであるように見えます。
FL StudioのProducerだと2万ぐらいなので、それとVital(+Splice課金)でソフトウェア環境は揃いますよね。良い時代です。
単体では不足
上と一部矛盾していますが、Vitalの無料版をとりあえず一通り触って「これでは自分は曲は作れないな〜」と思いました。
ソフトウェアシンセサイザーを触り始めた頃、自力をつけたくて、基本プリセット無しで、initから曲を作っていました。
しかし、最近(ようやく)理解したのですが、シンセサイザー音楽ってシンセ1つじゃだめでいくつか(3ぐぐらい)を重ねないといかんのですよ。で、そこで必要なのは、ゼロから作れる力じゃなくて、プリセットの保有数とレイヤーするセンス(足りない音要素への感度)みたいなところになってくる。
Vitalの無料版を触って、使いやすいのは理解したものの
- レイヤーするために色々作るのめんどい
- (youtubeで動画が多いので)多分Freeプリセットはあるだろうが探すのがめんどい
- (もう十分色々課金したので)プリセット買うのもヤダ
ということで、Serumより進んだ機能はありそうですが、レイヤー素材の作成の手間を考えると、ちょっとリソース避けないなと思いました。時間があるがお金には制約がある学生等には良いと思います。
時短にはNKS対応が良い予感
(以下は「EDM以外」の話であるというのが前提ですが*1)
レイヤリングするには、プリセットへのアクセスのしやすさが重要なわけで、それが一番優れていのは、対応されているシンセは限られますが、Komplete Control(ソフト)を使うことなのかなと思います*2。
ハードウェアは不要です。ソフトウェアKomplete ControlとNKS対応の音源だけ*3でよいです。Komplete Controlのソフトウェアの方は無料だったはず(確か)。
繰り返しますがハードウェアは不要だと思います。自分Komplete ControlM32キーボードを使っていますが、Komplete Control M32からはブラウズしません。
とりあえず
Sylenth 1やらMassiveやらSpireを買ったもののほとんど使っていない*4自分としては、無料でこれだけの機能のシンセが出てきたのは財布に優しくてとても良い環境になったもんだなと思いました。
ただし、現在の音楽(洋)は、単独の音源だけでは楽器にならないので、リソース(金か時間)を使って確保した物量が必要だろうと思われます。
あとやっぱりEDMが大分盛り上がりが終わった2021年のジェネリックSerumなので、どこまで広がるのかなぁというところはありますね。Serum持ってる人がリソースかけて移行する必要があるものではないと思われますので。
Serum2.0が予定されているようですが、今Serum使っている人は有料でもアップデートするんじゃないでしょうか。