とりあえず
今日某日本のHipHopユニットを興味本位で聞いてみたのだけれども、その感想は「トレンドに沿っているしクオリティ高いけれどもこれはダメだ」ものでした。
Jに関する自分の違和感というか積極的に漁る動機がない*1みたいな要因を言語化できる範囲で記載。
トレンドに追いつくだけじゃダメで、トレンドに沿っている上で新しい発明が必要
もちろん細かい部分になんかあるのかもしれないけれども自分に認知できるような目立つ部分での
今日聞いた某日本のHipHopユニットは「今のテクニックを全部詰め込んでローカライズしてきれいにしました」みたいな感じ。最終的な仕上がり方はもしかしたらテクニックの参照元のUSのHipHopより上なのかもしれないとは感じる部分がなきにしもあらずではあるのですが、それでは自分は聞く動機がでてこないのです。世の中はもっと先に行っているので・・・
地に足がついているのか、自分のスタイルであるのか
外面においてテクニックを導入しても、メロディ、言葉の響きとか、声質とかやっぱり違うので、EDMとか808のHiphopのフォーマットをそのまま導入しても、不一致感が発生していることがあります。
それは良い方で、なんかそれっぽい(EDM、HipHop)サンプルとかシンセとかでそれっぽいリズムパターンとかフレーズが鳴っているけれども、トータルとしてリズムが死んでいて身体が動かないというものもたまにあります。そういうタイプは「理論・小手先だけなんだなぁ」としか感じないのです。
外面を真似しても、違和感しかないですし、結局「トレンドに追いつくだけじゃダメで、トレンドに沿っている上で新しい発明が必要」の要件的にもやはり。
2020
Dua LipaのFuture Nostalgiaというタイトルが典型的で、80's回帰みたいなのが2020年(かもう少し前から)のトレンドの一つだったように思います*2。カイリー・ミノーグはDiscoというタイトルでド・ディスコのアルバムを出していましたね。
このトレンドは、
- Taylor Swift, The 1975, Carly Rae Jepsen, Jack Antonoffあたりが先行してある程度前例を作っていたこと
- EDMが大分飽和してきて新しい方向性もなくなってきた状況で、残りPopsクラスターが、EDMのテクニックの転用先を模索したら、過去のダンススタイルをEDMテクニックで焼き直すということになったというものだったのだろう
と自分は考えています。音は方向性的に、回帰している部分がありますが、あくまでも最新テクニックとの組み合わせ前提としており、(傾向として)過去のものが掘り起こされているわけではない*3だろうとは予想しています*4。
まぁそれは置いておいて、このTwiceの曲は、トレンド上であり地に足がついているなぁと感じる次第ですよ。作曲者の一人はアメリカ人のようですが。BTSのヒットもトレンドに追いついていましたよね。曲はちょっとわからないですが。